こんにちは!
アイデアフラッシャーのにわです。
今回は駆け出しPR・マーケターの方や新たに部門を立ち上げたいとお考えの経営層の方にお知らせしたい、
「PR担当が身につけたいある力」についてお話しします。
いつもよりやや実践的な内容を含む気がしております。
気になる方はぜひ最後までご覧ください。
PR・広報担当の方の適性についてはこの記事もおすすめです!
PR・広報/マーケティング担当の役割定義問題
PRやマーケティング部門を立ち上げる場合、
特に中小企業で重要なのは「役割をどの範囲で設定するか」です。
私自身、中小企業にいるときも、従業員数は比較的多い(2,000人くらい)企業にいるときも、
役割の定義が曖昧だったことがよくありました。
記事や動画などの制作をしながら、ディレクションもしながら、
マネージャーになってからは部下育成や進捗管理もしながら、
CI(コーポレートアイデンティティ)を考えたり、予算を立てたり、果ては経営企画に本拠地をおきながらPRも担ったりー
「ある程度のことはなんでもできるようになった」
という面は良かったかもしれませんし、私自身は好奇心旺盛で、自分で言うのは憚られますが、仕事は速いタイプ。
なんとか消化できましたし、スキルがついたという部分は財産です。
けれども、過労や心身のストレスなど、別の面で問題が山積みでした。
表面的に消化でき、成果を出せていれば良いのかもしれませんが、
徐々に追い込まれていき、逃げ出したくなることも。
細かなミスが増えて、ネガティブな渦にはまってしまうこともありました。
なぜでしょうか?
当時の私も経験した、PRやマーケティングのタスクを洗い出してみましょう。
PR担当のタスク
- 問い合わせの確認
- 資料請求の対応
- メールの返信・担当者への対応依頼と後追い
- クレーム対応(必要ならば現地へ赴き謝罪)
- プレス対応(インシデント発生時は謝罪会見・記者会見)
- 各種SNS投稿・アカウント管理(Twitter・Instagram・Facebook・LinkedIn・YouTube・TikTok・LINE・Weibo……しかもプロダクトや部門ごと…)
- メルマガ作成・配信
- ニュースレター作成・配信
- ブログやコラム記事作成・配信
- オウンドメディア管理
- 取材依頼・取材
- 宣材撮影・ロケハン・ディレクション
- 動画・各種クリエイティブ作成
- ノベルティ作成
- プレスリリース作成・配信・投げ込み・記者/メディアリレーション(リーク含む)
- ファクトブック作成・管理
- IR指標管理・更新
- コミュニティ運営・管理
- 職域/地域会合の運営・管理
- 行政対応/連携
- ファンミーティング開催・フォローアップ
- PR企画立案・実施
- チャリティ/協賛管理
- 採用広報(場合によっては採用メディア・ATS管理含む)
- 社内報作成
- 社内コミュニケーション企画立案・実施
And more……
マーケターのタスク
- マーケットリサーチ
- 競合のリサーチ
- 隣接業界・プロダクト情報収集
- オンラインの情報収集(SEOなどのツール利用/管理含む)
- オフラインの情報収集(現地調査・文献収集含む)
- アンケート調査実施・分析
- MAツール管理
- 広告出稿の検討・予算確保・稟議
- 広告出稿・媒体選定・管理(Webの場合は運用も)
- 広告効果測定(Analyticsツール管理含む)
- 各種テスト(ABテスト・複線化など)
- ナーチャリング施策立案・実施
- ホワイトペーパー作成
- 販促ツール作成や他部署とのミーティング
- 営業同行・同席
- 各種セミナー・ウェビナー企画・実施・後追い
- 展示会・外部イベント出展
And more……
これらのタスクの中で何を求め、何がコアなのかを考えて、その時々で優先順位をつけていかなければいけません。
精度を保ち、成果を出すためにアウトソースを考える
これらのタスクがルーティーンでも、突発的にでも発生します。
冷静に考えて、どんな企業でも「ひとりで」こなす、少人数ですべてやりきるのは無理があります。
ですから、最低限この力が必要、とまとめるならば、
ディレクションする力
をつけていただきたいと考えています。複数人ご担当の方がいらっしゃるのであれば、最低おひとりこんな方が必要です。上で言及した優先順位づけも、ディレクションのうちでしょう。
コーポレート単位で受け持つのか、プロジェクト単位で受け持つのかにもよりますが、
プロジェクトマネジメント力、とも言いかえられるかもしれません。
組織やプロジェクト全体を見渡して、ディレクションできる人をおくことを強くおすすめします。
その理由はまた別の機会に、と思いますが、
全体を見渡せる人がおらず、足元のタスクに追われてしまうと、統一感が失われたり、
そもそもの目的が置き去りになったりして、
こんなに頑張ったのに意味なかった…
ということになりかねません。
けれども、私の会社には、組織にはそんな余裕はないよー、という方。
外注できるようになりましょう。
外注が適切に、効果的にできるか否かで、ずいぶん仕事の成果や深みがかわってきます。
手数の必要な時代だからこそ、外の資源をうまく頼れることがイマドキPR・マーケターのしなやかな動きにつながります。全体を見渡す余力を持つために外の力を頼り、本来の目的に必要なエネルギーを残すことにもなるのです。
外注力を鍛えた事例
ある企業さまの「外注力強化」の取り組みをご紹介しましょう。
代々受け継がれてきた技術力と地域密着を武器に、建物や設備のメンテナンスを行う地方の企業。
どうしても現場担当のスタッフさんがメインの労働力で、バックオフィスの兼務をしながら、経理と人事・総務を担う方、経営陣、そしてパートの事務職の方がいらっしゃいました。
小さな会社でしたが、地元では名の知れた企業。
学校に訪問すると、こぞって学生さんが応募してきてくれ、新卒の方がバンバン入ってきては成長し、のれん分けして独立する、その姿を見るのが社長の生きがいだそうです(この社長のファンです、私)。
その学生さんから言われたそうです。
「SNSがないんですね!調べたけど、ちっともなくて、社長のFacebookだけしかなくて」
うちもSNSやらなきゃダメかなー
そんな時間ないなー
無理しなくて大丈夫ですよ?と言おうとするのを遮るほどに、
皆さんエネルギッシュに、
「にわちゃんッ!!TikTokってどうやるの?踊るの?いまから踊るッ!?」
「私っっ!!ダンス部でしたからっ!こう見えてもっ!!」
「じゃ、担当はおいらが…」
あの…それはいいのですが、動画編集って結構手間ですよ…?
合間にできますか?
試しにその場で編集しておみせして、
スマホを動かしながら、ああでもない、こうでもない…と言いながら、
慣れていれば、動画を編集するという行為自体は苦にならないのかもしれません。
けれども、実際に目の当たりにして、アカウントの管理も必要であると伝えてみると…
まだ見ぬお客様や世の中の人とお話しするのは楽しいんだけど、
これ全部っていうと、自信がないわぁ…
どうしてもできないかって言われると困るけど…
でも、ほかの仕事に漏れが出そうで…
そうですよね…
結局、この企業さまは、外注するという決断をされました。
最初に手を付けたのは動画編集。
編集の部分を外注し、肝心なコミュニケーション部分は内製化。
外注すること自体もともすれば手間のかかるものですが、
今後のことを考え、「外注できるようになる」ことも必要だと判断されたのです。
同時に、ほかの事務系のお仕事や採用管理なども、お手伝いできそうな人を雇ったり、外注したり。
PRツールの作成やプレスリリース、ホームページの作成なども、なんと内製でほとんどされていたので、外注できるほうがよりよいものができるよね!と議論して決めました。
最初は私自身が動画や広報物の作成に携わり、外注するためのコツを身につけていただくところからでした。
どのように指示を出せば齟齬がないのか、
連絡手段はどうするのか、
進捗管理はどうするのか、
どこで人を探せばよいのか、
ニュアンスはどう伝えるのか……
これを最初から自分で外注していたら、とんでもないものが出来上がっていたと思うし、えらいロスが出たと思う…
練習できてよかった。
社長が笑いながらそうおっしゃって、現在は外注を上手に組み合わせながら、業務を円滑に回していらっしゃいます。
外注の効用か、「指示出し」「依頼」「進捗管理」がうまくなり、部下育成も以前よりスムーズだとか。
感無量です。
外注力を身につけることは、PR担当者やマーケターのみならず、会社全体にとってもいまや必要なのかもしれません。
外注の練習、しませんか?
猫の手も借りたいとき、そうでないとき、いろいろあると思いますが、
イマドキPR担当者やマーケターの方にも、経営者の方にも、外注力はきっと必要です。
私自身予測していなかったのですが、
現在までに、複数の企業さまに対して、外注するための力をつけるサポートをしてきました。
先にお伝えしたように、組織全体のコミュニケーションスタイルの見直しにもなり、思わぬ効果があるのも事実。
そこで、パッケージとして謳ってはおりませんが、
LOVEME&COMでは皆さんが外注するための力をつけるお手伝いができることを、お知らせしたいと思います。
- 動画制作(ショート動画含む)
- 各種記事(紙媒体・SEO・コラム・フィクションなんでもOK)執筆・編集
- 公式SNS運用
- プレスリリース作成・配信
- 広告運用
- ニュースレター・社内報発行
- 各種クリエイティブ制作
など、
比較的手がかかるけれど、外注ってどうすればいいのだろう…
クラウドソーシングで失敗したくないな…
とお考えの方、ぜひご相談ください。
勢いがついてくれば自社でディレクションできるようになっていきますし、
その手前のブランド力UPやプロデュース部分は、LOVEME&COMの得意分野なので、まとめて一緒に考えましょう!
ショート動画の制作など、トライアル的に、LOVEME&COM(パートナー含む)相手に依頼をしてみて、
「どのように依頼すればお互い気持ちよくお仕事できるか」「狙い通りのものが受け取れるか」など、
いくらでも失敗して、やり直して、コツを掴んでいただくことが可能です。
仲間とともに全力で応援いたします。ぜひご連絡くださいね!
ご覧いただき、ありがとうございます!
話しかけてみたい方は、公式LINEでもお待ちしております。