自分が誰かの力になりたい、なにかを提供したいと思うとき、あなたはどんな言葉をかけますか―
最近美容家さん探訪シリーズが増えていますが、今回もある美容家さんのお話です。
誰かに伴走するような役割をもつ方はぜひ、ご自身に置き換えてご覧ください。
シュールな笑いと秘めた情熱
何人かが集まるテーブルで、ティーカップを指先でいじることもなく、静かにシュールに笑う人―
誰かの話に調子をあわせておもねることはないのに、「あのぉ、ここ笑うトコですよ」のタイミングは逃しません。
ああ、私もこんなだったら、サラリーマンだったときも苦労しなかっただろうな、と思ったか思わないか、
その瞬間にまた、「クフッ」と笑い、そうでないときは静かに話を聴いています。
岡田さんはだいたい、いつもそんな感じ。
流れで、話題が岡田さんのお仕事に切り替わったときのこと。
コレ、こんな感じになるんですよ~。
変わるでしょ~?
光の速さで出で立ちまするは…ああ違う、いやいや、速いッ!
インスタのタイムラインをひらいて、彼女のしっとりした指が画面を指し示します。
こんなときにはきまって、ポケットからぬるっとスマホを出してまごまごする私とはえらい違い。
とんでもない人に出会ってしまった気がする―
絶対にこの人、出していないなにかがある―
まだ秘められていた情熱の入口が、ほんの少し歩み寄ってきていたのを思い出します。
なんか、ハマっちゃってね。
その事件(おい)のあとから、私は岡田さんのことが気になって気になって、仕方がありませんでした。
定期的にお目にかかる予定があったので、次に直接お会いしたら必ずアポをしよう、ときめていたのです。
時節柄、諸般の事情でお会いできないまま、いかにも失礼なことに、岡田さんが私のイベントに来てくださったのです。
(岡田さん、あのときは本当に失礼いたしました)
参加者一同、自由に話をしたり、壁打ちをしたりする場。
そのなかで、お互いの仕事のスタンスや事業のきっかけを問う場面がありました。
岡田さんが現在ドハマりしている注力されているバストケアについて、「どうして興味をもったの」「なんでしようと思ったの」と、その場のメンバーから質問が続きます。
なんか、ハマっちゃってね。
一昔前の漫画だったら、ズコーーーーーー、とか、集中線とかで語られそうなほど、一同腰を抜かすわけです。
そのくらい、力の抜けたお返事。
そのなかでも、「バストには夢と希望がつまっている」ということばをはっきりおっしゃったときの視線に、射抜かれてしまいました。
この頃にはすっかり岡田さんが意中の人になってしまっていた私。
ああ!なんてこの方はクールなんだッ!気になるッ!この思考回路ッッ!!
ハマっちゃって。バストには夢と希望って。『an・◯n』の表紙に書かれているアイドルのアレか…?
もう、アレか?カリスマか?たぶんそうだ、カリスマだ…
という思いが渦巻いて消えることはありませんでした。
今回お世話になったお店 Sanbeaute(サンボーテ)さん
今回お世話になったお店をご紹介します。
Sanbeaute(サンボーテ)さん
オールハンドやあたたかいストーンを使った、さまざまなケアをされています。
アロマも活用してくださるので、香りで癒やされたい方にもおすすめ。
私はバストケアのコースでお世話になりました。
岡田さんいわく、バストは「みえるホルモン」。
おおげさでなく、人生変わりますよ。
お近くの方はぜひ、訪れてみてくださいね。
バストのケアと気恥ずかしさ
いらっしゃ~い!
迷いませんでした~?
満を持して予約を入れていた私に、岡田さんは事前にていねいな道案内を送ってくださいました。
お店の場所のこと。
入口をまちがえないように、目星になる場所のこと。
迷ったら電話してほしいこと。
予約から来店まではメッセージのやりとりだったので、テキストでの饒舌な岡田さんのギャップに既に驚かされていたのです。
秘めた情熱をたしかに感じとりながらお店を訪ねると、岡田さんはドアの外で待ってくださっていました。
寒いのに、申し訳ない…
さあさ、入りましょ、入りましょ。
よく通り過ぎなかったですね~
※看板を見逃すと通り過ぎそうになるからと、事前にご案内いただいていました
インテイクをしながら、集団のなかにいる岡田さんとは似ても似つかないくらい!
たくさんお話ししていただけることに驚きつつ、
「ああ、テキストのボリュームが本来の岡田さんのおしゃべりなんだ」と、ひとり納得し続けます。
着替えをしてトリートメントを受けながらも、岡田さんはこれまでのお仕事のこと、ボディケアのこと、バストケアの面白さ…たくさんお話ししてくださいました。
バストケアといっても、全身をくまなくトリートメントしてくださる施術。
施術の流れも事前にしっかり説明してくださるし、会話しながらなので恥ずかしさは微塵もなく(途中からバストの施術であることを忘れる始末)。
思えばこれも、岡田さんの職人技なのでしょう。
バストのケアということで、いくら美容家さんと接することが多い私でも気になることがないわけではありません。
イベントに来てくださって、より近くでお話ししたあとだからこそ、
「しまった、お近づきになっちゃったからバストのケア…脱ぐのかあ、ちょっと行きづらくなっちゃったかもなあ…」
なんて思いもよぎりました。
私の尊敬するタイプの美容家さんはどなたもそうですが、
デリケートな部分にふれるからこそ、ある意味ドライでさっぱりしています。
ずっと通い続けられる、身を委ねられる安心感を抱けるのは、きっとそんな職人技ゆえ。
今後病気やさまざまな理由で、手術を受けたりボディイメージが大きくかわったりしても、
私は岡田さんを頼るだろう、と思ったのです。
バストには、夢と希望がつまっていますから!
施術も終盤。
岡田さんはかわらず嬉しそうにお話を続けます。
バストには、夢と希望がつまっていますから!
目も覆われてみえないはずなのに、
たしかに岡田さんの確信に満ちた表情を感じとることができました。
こんなに表情豊かに語る人なんだあ…
驚かされながら、たしかにかわったパーツのふわふわ感を感じながら、
着替えを済ませて岡田さんとのお話タイムが再開します。
施術後に気分はどうか、ひととおりのことを確認しながら。
岡田さんはまだやはり、嬉しそうな表情をうかべています。
よかったです~
さっきより、表情がいいから。
たしかに、変化のあった部位やすっきり感を言語化してもみましたが、
「どんなふうにどこが変わった」という話題も出はしましたが、
「表情がいい」という施術後の会話は、正直なところ珍しい気がします。
本当に美容がお好きなのでしょう。
岡田さんご自身も幸せを感じているのかもしれないと、印象的な場面でした。
自信を感じさせる余裕の一言
施術前、どうしてここに来たのか―
岡田さんにお伝えしていました。
はじめて会話した日、岡田さんからSNSのDMでメッセージをいただきました。
私の身体の悩みを覚えていてくださったのです。
何かできることがあると思いますよ。
※実際には末尾にかわいい絵文字をつけてくださっていました。文字化け解消のため句点に置き換えています
自分の仕事や得意なことで誰かの悩みに応えられる気がするとき。
サービスを提供したいとき。
あなたは、どんなふうに語りかけますか。
- ◯◯ができますよ。
- ◯◯が合うと思いますよ。
- 私の◯◯を受けてみませんか。
- ◯◯がおすすめです。
私ももちろんこのようにお伝えすることがありますし、まちがいでもなんでもないと思うのです。
誰かに伴走し、力になりたいと思うとき、手段を考えてあれこれ提案したいと思うものでしょう。
けれども、岡田さんの「何かできることがあると思う」ということばのインパクトは、あきらかにほかのものとは異なる性質を帯びていました。
なにか、できることが、ある―
最良の選択肢を用いて、おそらくできることはある。
誰がするとか、何をするとかではなく、あなたがよりよく、幸せに暮らすために何かできることがあるはずだ。
そんなふうに考えられるのはきっと、岡田さんの自信と余裕の賜物。
最良の伴走者でありたいと思うとき、「私は相手に何ができるのか」よりも、
相手のことを徹底的に信じて、自分のことも信じられるくらい努力して、追究しておくこと。
ほんとうの意味で「寄り添う」とは、こんなことなのかもしれません。
岡田さん、すばらしい教育を(あえてこう言わせてください)ありがとうございます。
また、御指南ください。
ご覧いただき、ありがとうございます!
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