なにも、好んで苦労しているわけではありません。
一般的に「クリエイティブ」と括られる仕事でもそうでなくても、「産みの苦しみ」的なものがあるとしたら、私たちはどちらかといえば「産むこと自体には苦しまない」タイプ。
そこに付随するものに気を揉んだり、翻弄されたりすることはありますが、なにかを思いついて形にすることを楽しめるから、この仕事をしているところが大きいように思われます。
夢中になるためのスキルがあるとしたら、そこで降り掛かってくる火の粉や嫌なこと・苦手なことの一切合切について「まあいいか」と思えるくらいに、それが好きである、楽しいと感じられることなのかもしれません。
「きょうは集中日なんです」とお聞きしたにもかかわらず、チハルさんからの(たぶん急がない)メッセージが届くと、(ごめん…)と思いながら笑ってしまいます。
切れてしまったであろう集中の糸を少しばかり憐れみながら、言葉のボレーを2つ3つ。返ってこなくなったら、糸の切れ端がみつかった合図です。
私はといえば、「あのコンセプト、もうここまでおりているんです」と言ったそばからメッセージを送ったり、お茶に誘ったり。
「あーあ…」と優しいため息をこぼされているのが目に浮かんだら、あなたも笑ってくださいね。
BGM: 4つ打ちとピアニカとテープエコー/田中サムシング
掲載されている音源サイトの説明文が面白いので、ぜひご覧ください。
PARTNER
オノ チハル|Chiharu Ono
彗星舎・星空案内人
デザイナー
自らの創作から商業デザインまで幅広く手掛けるデザイナー。得意分野はグラフィックだが、成果物の種類よりも「何を描き出すか」を大切に活動中。
言葉少なで「じっくりさん」のチハルさんは、誰よりも考え抜くことで、その人・対象の伝えたい本音をうけとめ、形にするプロフェッショナル。