こんにちは!
アイデアフラッシャーのにわです。
先日「言いにくい」アワードというものを勝手に企画し、募集しました。
今回はその結果発表を行います。
エントリーいただいた方はもちろんのこと、
言いにくいことを抱えていらっしゃる方、明日は前を向いて過ごしたい方は、
ぜひお付き合いください。
「言いにくい」アワードの募集記事はこちら(受付終了しております)▼
なぜ「言いにくい」アワードを開催したのか
改めてなぜこの企画を行うことにしたのか、振り返りましょう。
募集の記事にも書きましたが、言いにくいという気持ちを押し込めたままにしておくのは、得策ではありません。
日常生活でも、仕事でも、恋愛でも、
なんでも言葉にすればいいんだ、ということではありませんが、
言えないことをそのままにしておくと、どんどん溝ができますし、
たとえポジティブな思いであってもモンスターのように膨れ上がると却って受けとめきれないものになったりします。
私は、自らの仕事をアイデアフラッシャーと称しておりますが、
アイデアとともに、自分の仕事によって変容を促す対象や、あるいは魔法の杖になる存在がコミュニケーションです。
伝えられない気持ちをかわりにお伝えすることや、
クレームなどで大きくなった関係の溝を修復するお手伝い、
チームを盛り上げたり、周囲を巻き込んだりする仕掛けをじわじわとしていくことが、
仕事の核になっています。
私自身も思えば人生の半分以上、物書き(最初は紙媒体の記事執筆・編集やコピーライティングを担当し、小説や論文、なんでも書いてきました)をしており、
書くこと、PR、創作など、表現者としても「伝える」こと、「伝わる」ことに向き合ってきました。
ありがたいことに現在の立場になってからは、日々お寄せいただくご相談にのっています。
はじめは些細なことで、ズレが大きくなっていくこともあれば、
相手の大きな存在に萎縮していたら、一つひとつの内容が取るに足りないように思われて動けなくなる方も。
相談してスッキリされた方からこう言われました。
こんな小さなことで悩んでいたなんて、情けない。
ご相談いただいた段階では、目に涙をうかべながら話していらしたのに、
スッキリしたと語るご表情の奥で、少しだけ陰を感じたのでした。
「私は、伝えにくい、言いにくい思いや事実に大小はないと思っています」
少し考えて十秒ほどの沈黙のあと、やっとお伝えできたのがそれでした。
誰しも「言いにくい、つらい」という気持ちを抱えながら、もしかすると、バカにされるかもしれないと思いながら、
大事な仲間や家族、周囲ともっとわかりあい、信頼できる機会を失っているのではないか、と感じたからです。
情けない、なんておっしゃらずに、もっと伝えてほしかったのです。
情けなくなるんだよね。
この歳で、こんなに悩んでね。
偉い人や成功者はこんなじゃないだろうにって思うよ。
みんなこんなにグジグジ悩むと思う?
自分だけじゃないのかって、不安になるんだ。
自分だけじゃないのかー
このつぶやきは、実は危険です。
孤立につながりかねない、悲しい気持ちだから。
尋ねてみました。
「ご自身だけではないと信じられたら、もっと発信しやすくなりますか」
もちろん。
まっすぐこちらをみて、大きくおっしゃいました。
孤立してしまうかもしれない不安も、その状況も、「自分だけではないよ」とわかったら、
少しだけ前向きになれる人もいるのではないだろうか。
そこでヒントをいただき、アワードを思いつきました。
ふざけた企画だなあと、それこそ情けなくなりそうですが、
幸いにして、バカにされているという不安を感じることなく(気づいていないだけの説はあります)、
締め切りと選考を終え、現在に至ります。
企画の経過について
アワードの経過をご報告しましょう。
なによりも、ご応募・拡散いただいた方々、そして上述の企画の着想をいただいた方に御礼を申し上げます。
言いにくいこと、お伝えくださってありがとうございました。
惜しくも受賞されなかったからといって、重要でないなんてことはなく、
あえて申し上げると、私の独断に責任があります。
「選ばれなかった!」のクレームは甘んじてお受けいたします。
2023年の6月30日から7月31日の期間中、エントリー総数は69件。
各SNSのDMでお寄せくださったケースも含めました。
ご応募くださった方は、国内外とわず、年齢はじめあらゆる属性もばらばら。
お仕事のことも、プライベートのことも、多岐にわたる内容が寄せられました。
まあ皆さん、言いにくいこと、抱えていらっしゃいますね。
実はこんなにたくさんお寄せいただくとは思わず、
当初の予定を変更し、勝手に部門を創設。
そのぶん受賞される方を増やしました。
受賞された方へ
受賞された方には、別途メールもしくはDMでご連絡いたします。
特典についてお話しさせてください。
緊急度の関係で既に壁打ちや作戦会議がお済みの場合も、かならずお知らせいたしますので、
追加でご要望がありましたら、おきかせください。
発表を待てなかったケース・公表に適さないケースについて
今回、人権や健康問題などの理由から、私自身が「緊急性がある」と判断したケース3件につきまして、
即日連絡をとり、結果発表を待たず介入いたしました。
プライバシーや読み手の方への影響を考慮し、内容の公表は控えさせていただきます。
この点、どうかご理解ください。
ソーシャルワーカー(社会福祉士)でもある立場上、適切な対処が義務であると認識し、適切な機関・専門家・行政と連携のうえ問題解決を図り、いずれの方も安全に過ごされています。
部門
今回は以下の7部門にわけ、授賞ケースを決定いたしました。
- 仕事仲間部門
- 経営者部門
- 世の中どうかしてるぜ部門
- ミライ部門
- LOVEME部門
- LOVEYOU部門
- どうぶつ部門
それではいよいよ、授賞ケースの発表です!
授賞ケース発表
それでは、順番に授賞ケースを発表してまいります。
仕事仲間部門
マネージャークラスの方からのご応募です。
元々そんなに深い仲ではなかった上司さんから抜擢され、チームメンバーに加わったところ、
その上司さんがズバリ「勘違い野郎」だったとのこと!
本人は気づいていないんですが、冗談も休み休み言ってほしい。
あなたは冗談のつもりでも、周りはかなり傷ついていますよ!
そのネタ、全然ウケていませんから!
ん~、これは辛い!
ましてや、元々の関係性もあって言いにくいですよね。
こんな経験、皆さんにもありませんか?
経営者部門
経営者の方からも複数、ご応募いただきました。
お金の悩み、人材育成の悩み…
数あるなかでこちら、際立っていました。
うちのメニューさ、人気なんだけどね。
映えるし、かわいいでしょ?
でもね、私、本当申し訳ないんだけど。
甘いの苦手なの!このスイーツもう味見したくないの!
本当に、ごめんなさい!!
スイーツを作る会社の経営者の方からです。
なんでも、サブビジネスではじめたら流行ってしまって引っ込みがつかず、御本人は専らお酒と乾きもの派だそう。
とはいえこだわりはじめるととまらず開発したそうで、「社長が大好きなものを作った」と勘違いされているのだとか。
これはさすがに、カミングアウトの場作りが必要かもしれません。
作戦会議、しましょうね。
世の中どうかしてるぜ部門
お仕事に関してシリアスなお悩みが寄せられました。
ドタキャンを平気でしてくる人。
決まったことを悪びれもなく覆す人。
こちらも予定があるんです。立て続けに起きて、もう我慢の限界!
全ビジネスパーソンに告ぐ!!「約束は守りましょう」!!
私もフリーランスなので、身につまされる思いです。
平気で会議をすっぽかされたり、お願いしたことや決定事項を忘れられたりすると、かなり心にダメージを受けます。
本気であればあるほど、辛いのです。
無理なときには真摯に詫び、誠実な人間でいたいものですね…
ミライ部門
高校生の方から寄せられた、こちらの件。
(保育園に通う方からも寄せられ、涙をのんでこちらに…ごめんなさい…)
進路なんか俺の歳で決まるわけないやろー!
いや、もうね。ごもっともですよね。
進路指導が熱心な学校に通われているそうで、週1回進路指導の授業があるのだそう。
塾にも行かなくちゃいけないのか?部活もか?いったい寝る時間はいつなのか…?
真面目な話、宿題や塾通いで睡眠不足も心配される状況で、
保護者の方や先生にどう伝えるか、とご相談くださいました。
進路もですが、あなたの健康と、幸せなミライを一緒に考えさせてほしい…
そう思い、壁打ち予定とさせてください。
LOVEME部門
現在ご闘病中の方からのエントリーです。
何もできることがない気がする。
自分は支えられるばかりで、価値がないように思える。
職場に戻ったら?働ける?
家では大丈夫?家族は受け容れてくれる?
食べ物にも、トイレにも、全部全部介助が必要な自分を、認めてくれる?
でも家に帰りたい。職場に帰りたい。
なんでもいいから誰かの役に立ちたい。おかえりと言ってくれたらそれでいい。
苦しいお気持ちを、たくさん綴ってくださいました。
いままでできていたことができなくなったり、突如変化したりして、
ご自身の中での葛藤もあったでしょう。
「役に立ちたい」ー
おかえり、と言ってもらえる居場所を求めるのは、人としてとても前向きで、心から尊敬しています。
ご自身の幸せを大切にしていただきたいと、切に願います。
LOVEYOU部門
皆さん。いいですか。
今回一番パンチのあるやつ、いきますよ。
もう好きで好きで仕方ない。
食べちゃいたいくらい好き。
ずっと愛してる。
キモいって言われても愛してる。
ゲロ吐いてもきみが好き。
狂っちゃうほど愛してる。
こんなに人を好きになる気持ちなんて、宇宙のなかでここにしかない。
どうぞ、お幸せに!!!
(プロポーズの作戦会議、しましょうね!)
お付き合いしているパートナーの方への愛があふれすぎた結果でした。
ストレート過ぎて、私の腹筋はあえなく撃沈いたしました。
「納豆ごはん食ってから チューしよう」を彷彿とさせるこの世界観。いやはや。
※曲がわかる方はご連絡ください。なにか出します。
どうぶつ部門
最後に、どうしても今回外せなかったこちらをご紹介しましょう。
いわゆる「犬吸い」「肉球吸い」のように、愛おしいおなかに鼻をちかづけてスンスンと嗅ぐ行動。
癖になっていらっしゃる方もいますよね。
フンッ!!
ご家族(ワンちゃん)から、大きな大きな鼻息でリアクションがあったとのこと。
包容力に甘えたくなるわけですが、イヌ科の皆さまは、そうでもなかったのかもしれません。
わたくし、中のどうぶつ歴もかれこれ8年以上。
お役に立てるのではないかと、考えております。
あなたの「言いにくい」が、世界を変える。
いかがでしたか?
一人ひとりの「言いにくい」件。
ネガティブな思いも、ポジティブすぎる思いもあります。
けれども、誰かがこうして言いにくい思いを抱えていることを知って、
伝えてみようかな、と感じてくださる方がひとりでも増えたら、嬉しく思います。
もしも、伝えることに躊躇したらー
いつでもご連絡ください。
壁打ち、いたしましょう。
ご覧いただき、ありがとうございます!
話しかけてみたい方は、公式LINEでもお待ちしております。