こんにちは!
アイデアフラッシャーのにわです。
あなたは、「タフ」という言葉になにを思いますか―
なんだか頑固そう。めっちゃ強そう。折れないんだろうな…
それも正解かもしれません。
今回はタフさのなかに笑いの力、人の力を感じた出会いについて書いてみます。
「頑張っとんじゃろう!」初対面でのひとこと
ある会食の席。
はじめてお目にかかる方もいて、自己紹介もそこそこに、緊張感のままに食事が運ばれてきました。
きょうは、知らない人が多いなあ。
どんなふうにして過ごしたらいいか…
そう思っていたところ、隣の席から話しかける声。
さっき、肩こりするって言ったじゃない?
ちょっと~。頑張っとんじゃろう!
えらいえらい!
たまには力抜いていいんよ~?
目を合わせてくださって、ついホッとしたその瞬間を彼女が見逃すわけもなく、すうっと肩に手をおいて、次の瞬間その手が私をさすっていました。
明確な断りもなく触れる―
現代においてはきわめてセンシティブで、気を遣う行為のひとつであるはず。
それを受けいれられる状況であることを、プロの彼女は見抜いていたのでしょう。
私のガチガチに固まった肩をさすってくださったその手の主は、片岡さん。
リラクゼーションやエステを手掛ける、ベテランの方です。
お会いしてまもないその時間に私のことを見抜き、
手を触れてくださったことがありがたくて、
またその日は少しいろいろと不安なこともあって、
片岡さんの手にすがりたくなる自分に気づきました。
それではだめだ、と思い直し、片岡さんに連絡先をお尋ねして予約。
なんの直感なのかはわかりませんが、必ず次にも会いたいと強く思ったのです。
今回お世話になったお店 フルリールさん
今回お世話になったお店をご紹介します。
フルリールさん
病院やシニアの方のお住まいもある建物のなかにあり、車椅子や杖を利用しながらいらっしゃる方もいるというお店。
すっかり片岡さんの手のとりこになった私は、もちろんハンドで施術してくださるリラクゼーションのコースをお願いしました。
肩や首に疲れの自覚がある方やデスクワーク・立ち仕事の多い方にはおすすめですよ。
気遣いとサッパリ感
お店を訪ねて必要な書類に記入を済ませ、コートをロッカーに預けます。
ここまでサクサクと進んでいますが、決して流れ作業のような感覚ではなく、
サッパリとした雰囲気。
服を脱ぐ必要もない施術なので、あたたかいベッドの上でほぐしていただきます。
愛実さんね~、これね、
しんどいじゃろう?
けっこうガチガチやね!
そうなんです。ガチガチ…
きょうは駐車場いっぱいだった?
温かい日で、よかったよね!
最近どう?と、タ◯リさんを彷彿とさせる語り口と、心地よい圧で施術がすすんでいきます。
美容関係のお仕事が多く、サロン巡りも好きな私ですが、
はじめて訪れるサロンでは毎回「この方はどんなお話をされるのかな…」と興味半分、緊張半分で過ごします。
とくにリラクゼーションを目的に訪ねていますから、話しかけられすぎるのも少し違う気がするし、緊張感のあるトークもまた違う気が…
と、そんな心配は最初からほとんどありませんでした。
サッパリとした雰囲気づくりで相手を不必要に緊張させないこと。
これが片岡さんからいただいた最初のギフトの本質だったのでしょう。
追いかけるほどに逃げるから
そんな片岡さんに、この場所でサロンを開いていることやどんな想いで運営されているのかをお尋ねしました。
細かな言及は長くなるので控えますが、いろいろと紆余曲折を経て、現在のスタイルに落ち着いているとのこと。
運営の仕方や打ち出し方を工夫しながらも、片岡さんご自身も自然体でいることや、不用意に追いかけすぎないことを大切にされているとおっしゃいます。
追いかけすぎないとは、スマートに営業をして、駆け引きするという意味ではありません。
むしろ駆け引きとは、片岡さんのあり方とは対極にありそうなもの。
さきほどのようにサッパリとした対応をしてくださることもそのひとつで、あえて言葉にすればヘルシーな楽観というところでしょうか。
立地の関係から、片岡さんのところにはシニアの方もよくいらっしゃいます。
ここに来るときにね、おしゃれして来てくださるんよ。
嬉しいじゃない!
リラクゼーションだし、私もお手伝いはできるからね。
無理しなくていいとは思う一方で、できることまでお手伝いするのは違うと思うから。
だから、ずっと応援しているし、待つときは待つしね。
ちょっとこれをやってみよう、ってモチベーションが上がるときの人って、やっぱりいいと思うんよね。
いくつになったとしても、なにかしてみようと思う力ってすごいんじゃないかなあ。
それって人として応援したくなるんよ。
過剰にお手伝いされることに慣れてしまって衰えていく方の姿に心を痛めることもあったという片岡さん。
美しくなりたい、元気でいたいと思う人の生活に溶け込むようにと、心をこめてきょうもサロンに立っていらっしゃいます。
私自身もそうだし、お客さまもそうなんだけど、
わりと、なんとかなることって多いと思うよ。
期待したとおりの結果になるかどうかじゃなくて、
なんとかなるって思ってみるのって、元気でいるには大事なことかもしれないね。
このときの私、まさにガチガチに凝り固まった背中の施術を受けていましたが、
文字どおり片岡さんの楽観に「背中を押され」、つきものがとれたかのような心地になりました。
かわいいおばあちゃんになりたいから
私は、できることならばかわいいおばあちゃんになりたいと思っています。
片岡さんは、人生のなかでもお仕事でも、きっと私の想像の及ばない苦労をされてきたのでしょう。
インパクトのある片岡さんの語り口からは、意志の強さとエネルギー、まさにタフネスを感じます。
タフ (tough) とは、こんな意味の言葉だそう。
(切りにくい、またはかみ切れなくて)かたい、こわい、粘りのある、頑丈な、タフな、不屈な、頑固な、しぶとい、骨の折れる
weblio英和辞典(2023年12月18日アクセス) https://ejje.weblio.jp/content/tough
tenderの反対の意味ですね。
タフと聞けば、そこに笑いやしなやかさは混ざりようのないものではないかと思えてくるかもしれません。
けれども片岡さんは、ヘルシーな楽観を味方につけて、私たちに笑いを届けてくださいます。
むしろ頑固なのは私の肩や背中の凝りで、ほぐすプロだからこそ、タフネスになにを同居させればいいのかはわかりきっているかのように。
これこそが人の手の力、人の力なのかもしれません。
気づけば話していました。
私、かわいいおばあちゃんになりたいんですよね。
なれるじゃろう~(笑)
元気なのがええよなぁ!
だいぶ、ほぐれてきた気がするけど、どんな?
たしかに、ちょっと軽くなったような…
あんなにガチガチだったのになあ。
片岡さん、ありがとうございます!
ご覧いただき、ありがとうございます!
話しかけてみたい方は、公式LINEでもお待ちしております。