往復書簡|2024年1月

12月に書いた手紙に地震のことを書いており、このタイミング―
自分で書いておきながら、ゾッとしています。

私は学生時代の就活の面接中に八重洲で被災しており(3.11)、
その後も何度か地震や豪雨などの被災を経験しています。

このたびの地震でまだ苦しい状況にある仕事仲間もいます。
いま自分にできることと、求められることをみきわめ、愚直になしていくしかありません。

緊張感あふれる瞬間だけでなく、いまこのときを精一杯に過ごすという意味でも「アドレナリンが出る経験」についてやりとりしました。
苦しいときも、楽しいときも、最大限に味わう姿は尊く、自分自身の生きる力にもなると感じています。
美幸さんにとっても、内観・内省の年末年始だったようです。

なにかを、自らの感覚で味わいきる力。
つらいときはそれを試練だとも思うし、
幸せを感じられるときは「私に与えられた豊かな力」だと思う、おそらく私たちは勝手ないきものです。

いずれにしろ、人間は感覚が備わったいきものであるならば、
手紙のやりとりは、(少なくとも私にとっては)思い浮かべる力と休む力につながるのではないかと、最近考えています。

「思いを馳せる」といいますが、
自虐的に言えば「馳せたところで、所詮独断と偏見に満ちた自分の世界」。
なにかを、相手を、過去・現在・未来を思い浮かべてクリエイトすることが、少々思考をスローダウンして休むことで実現しているように思われます。

空想は、いつだって、どこでだってできます。
あなたの今夜思い浮かべるなにかが、穏やかなものでありますように。

PARTNER

有安 美幸|Miyuki Ariyasu
戦略的コミュニケーションプロデューサー・MC
元祇園No. 1・人の心を掴んで離さないプロフェッショナル。

有安さんと大庭さんの往復書簡は、SNS上での出会いをきっかけに、
美幸さんの心のこもったメッセージに感銘を受け、往復書簡としてメッセージのやりとりを重ね、公開するプロジェクト。

お互いコミュニケーションのプロとして活動しながら、日々を楽しんで暮らす様子を
フレッシュに、時に胸のドキドキや痛みとともにお届けします。

手紙と万年筆

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