今回はふたりとも、
仕事にも直結する能力について話しました。
私はリサーチや相手のことを知るのが好きや得意を超えて「性分」だし
美幸さんの甘えるスキル、褒める力もまさに自然に出るもの。
どこかで自他ともに気づき、高めることができれば、
誰しも生きる力にかわる能力を持っているのだな、と気づくやりとりになりました。
美幸さんのお手紙中の「甘え」。
私は以前は、甘えることができない人間でした。
できないというか、
見かねて手伝ってくださる方もいるのに
手を貸してくださったことに勝手に腹を立てたり、
助けてもらった自分が情けなく、
指摘されてもいないのに落ち込んだりするようなところがありました。
そんな私を見て、
オーストラリアのゴッドマザー、大家さんがバッサリ。
“How impudent!”
なんておこがましいんだ!というような意味で受けとめました。
impudentは「厚かましい」とか。
ひとりで生きられる者はいないこと、
ひとりで生きられるほど強いのであればとっくに周囲を助けているということ、
そんなにひとりが好きならば、一日野宿するといい、と笑いながらお茶を出してくれました。
※大家さんの家は、私の借りた家の隣。
夜になると真っ暗で、目の光るどうぶつがちらほらするところ。
そのあと、大家さんは続けます。
感謝をもって他者の力を借りるということは、
自分の能力を知るということ。
それではじめて適切な努力ができて、勉強も実るということ。
できないことが悪いのではなくて、
事実にふたをしてみつめないほうがよほど後ろ向きなことだ。
と教えてくれました。
自己肯定感や、遺伝的な要素や身体的な特徴などに全く言及せず
ここまでハッキリと「外の力を頼る」ことを教えてもらえたのは初めてで、
いまでも大切にしていることです。
美幸さんのお手紙やこれまでのお話を思い返しながら、
彼女の努力の源泉を垣間見た気がします。
PARTNER
有安 美幸|Miyuki Ariyasu
戦略的コミュニケーションプロデューサー・MC
元祇園No. 1・人の心を掴んで離さないプロフェッショナル。
有安さんと大庭さんの往復書簡は、SNS上での出会いをきっかけに、
美幸さんの心のこもったメッセージに感銘を受け、往復書簡としてメッセージのやりとりを重ね、公開するプロジェクト。
お互いコミュニケーションのプロとして活動しながら、日々を楽しんで暮らす様子を
フレッシュに、時に胸のドキドキや痛みとともにお届けします。