往復書簡|2022年6月-1

健康やエイジングなど、
お互いハッとするような「現実」に際し労いながらも、
思わず夢中で語りはじめるような、大好きな時間、
若くフレッシュな頃に戻る時間があります。

「昔はよかったね」と、
まるで「いま、ここ」を卑下するとか否定するようなくだりは自然とそこになく、
いま、まさにこの瞬間のやりとりを心から楽しむことと
自分の思い出を慈しむ気持ちは両立するのだと、読み返して感じます。

美幸さんからのレターが届くと、
開くのが楽しみで、つい仕事が捗っていたり、
どんな返事で展開しようかと頭を絞ったりしてしまいます。

皆さんには、驚くほど些細なことで
いま、この瞬間を心から楽しむようなことはありますか?

洗いものの泡がサッと流れた。
スプーンにきれいに掬えた。
マウスポインターがぴったりと合った。
そんな偶然でもいいし、
配達員さんに全力でありがとうを伝えた。
たまごやきにチーズを巻き込んでみた。
寝起きの家族を撮ってみた。
まるでポジティブなイタズラ心で、
自らつくりにいってもかまわないと思っています。

一見生産性がないかのような時間を
クリエイティブで生産的なものに変えるのは、
いま、まさにこの瞬間を
はじめましてとさようならの一瞬として感じる工夫から。

いつもキラキラなわけではない、
不機嫌でどうしようもなく情けない、
その時間のことも知っているからこそ、
大人の往復書簡はそうありたいと思うのでした。

PARTNER

有安 美幸|Miyuki Ariyasu
戦略的コミュニケーションプロデューサー・MC
元祇園No. 1・人の心を掴んで離さないプロフェッショナル。

有安さんと大庭さんの往復書簡は、SNS上での出会いをきっかけに、
美幸さんの心のこもったメッセージに感銘を受け、往復書簡としてメッセージのやりとりを重ね、公開するプロジェクト。

お互いコミュニケーションのプロとして活動しながら、日々を楽しんで暮らす様子を
フレッシュに、時に胸のドキドキや痛みとともにお届けします。

手紙と万年筆

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